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​七月の涙 夕月夜の花束

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【キャスト】

彩子…色鳥トヲカ

一樹…平田悠一

真季…尾野由季

由奈…園部瑠奈

香織…野村由美香

京…白神冴京

 

【スタッフ】

脚本…横月まひろ

演出…香西姫乃

演出助手…平田悠一

舞台監督…大野竜

衣装…草刈麻緒

イラスト…ばたけ

制作…庭山智美

2016年9月8〜11日

秋葉原ズーズーシーにて

【あらすじ】

主人公、彩子が住む地域で毎年行われる夏祭り。

その発祥はかつてこの地にいた人喰い鬼を封印したことを祝ったことだと言われていた。当時実際に夏祭りに行方不明が多発する神隠しが起こっていたというが、

伝説の類だとしか思われていなかった。

彩子の恋人の一樹と、彩子の親友の香織が夏祭りの日に忽然と姿を消すまでは。

そしてその翌年の夏祭りの日に姿を見せた一樹が

「今日は来年の夏祭りってことか…?」

と口にしていたという話を耳にするまでは。

 

次の夏祭りの日。

「…神隠し?何言ってんの。本当にそんなのあると思ってんの」

毎年夏祭りの日に会う友人、京の制止も振り切り、周囲の協力も得た彩子は一樹と再会を果たす。

 

彩子が疑った通り、一樹は夏祭りの一日に閉じ込められていた。

一樹につけられていた手錠。それが外れない限り夏祭りの一日からは解放されないという。一樹の手錠を外すべく奮闘する二人は、その手錠はつけた人しか外せないということを知る。

一樹に手錠をつけたのは香織だった。

そして香織はかつて一樹と付き合っていたことがあったのだった。

 

どんなに苦しい状況でも、一途に一樹を想う彩子。

涙の代わりに無理に笑顔を浮かべる彩子を見て、京はたまらず告げる。

自分も彩子を想い続けていたことを、一樹の代わりに自分を選んでほしいという願いを。

 

一方、一樹は香織から思いがけない話を聞く。

夏祭りの日。日付が変わる直前、一樹は何者かによって道路に突き飛ばされたこと。

迫りくるトラックから一樹を救うためその場にいた香織が咄嗟に一樹に手錠をかけたということ。

本当は一樹と彩子の幸せを願い、香織なりに応援していたことを。

 

その年の夏祭りの日付が超えた時、彩子が姿を消したことを受けて、

一樹は真の黒幕の存在に気が付く。

 

京。

 

一樹を道路につき飛ばしたり、夏祭りに閉じ込めることはできても

夏祭りの日しか彩子に会うことができなかった。

 

その正体がかつて夏祭りの日に封印された人喰い鬼であったが故に。

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